2017.10.16更新
東海地域は日本におけるものづくりが盛んな地域としてよく知られています。背景には、明治期以降の当地域における繊維産業の繁栄が大きく寄与しております。
本年のパネル展は、昨年の「東海の絹 文化と産業遺産」につづき、この地域の代表的な繊維産業である綿織物業と毛織物業をテーマにして、その歴史と綿織物業・毛織物業の発展に貢献した人々、それらに関連する産業遺産を紹介します。
主催:中部産業遺産研究会
共催:(公財)名古屋まちづくり公社 名古屋都市センター
後援:名古屋市、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会
「パネル展と講演会」についてのお問い合わせ先
担当:パネル展担当幹事(藤田秀紀)fujita-hidekimem.iee.or.jp
※直接メールをする際は、を@に変えてください。
◆ 会 期:平成28年11月22日(火)~12月4日(日)休館日:11月28日(月)
◆ 開館時間:10:00~17:00 ただし金曜日は20:00、火・水・木曜日は18:00まで開館
◆ 観覧料:無料
◆ 会 場:名古屋都市センター(金山南ビル内) 11階「まちづくり広場・企画展示コーナー」
※金山南ビルは、金山総合駅南口を出て右手の複合高層ビルです。
◇会場へのアクセスなど(問い合わせ先)
名古屋市中区金山町1丁目1番1号 金山南ビル内 名古屋都市センター
名古屋都市センターホームページ 電話:(052)678-2212
◆展示(パネル)内容
テーマ | No. | タイトル |
Ⅰ.東海の紡織産業史 | 1 | 東海の紡織技術史(1) 手紡ぎと手織りの技術 |
2 | 東海の紡織技術史(2) 紡績機械の国産化 |
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3 | 東海の紡織技術史(3) 動力織機の国産化 |
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4 | 東海の紡織技術史(4) 羊毛紡績・毛織物技術の国産化 |
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5 | 日本機械紡績の嚆矢・鹿児島紡績所 | |
6 | 井上省三と千住製絨所 | |
7 | わが国の綿糸紡績、草創期の苦闘 | |
8 | 山辺丈夫と大阪紡績の成功 | |
9 | 三重紡績の合併成長の系譜と大阪紡績との合併→東洋紡績へ | |
10 | 明治期~第一次大戦期における愛知県織物業の展開 | |
Ⅱ.綿紡績・綿織物 | 1 | わが国の綿作の始まりと綿の栽培法 |
2 | 銘柄木綿の発生と生産地の拡大 | |
3 | 手紡ぎの生産用具 | |
4 | 尾西の縞木綿について ~毛織物時代前史~ |
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5 | 臥雲辰致と綿紡機 | |
6 | 矢作川の船紡績 | |
7 | 臥雲辰致記念碑と三河のガラ紡 発明益世 其業大慈 |
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8 | 官営の第一紡績所「愛知紡績所」 | |
9 | 士族授産を目的とした愛知県織工場 | |
10 | 「物産織」で名を馳せた愛知物産組 | |
11 | 名古屋機械紡績業の嚆矢-名古屋紡績- | |
12 | 濃尾震災の被災を越えて 再建された尾張紡績 |
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13 | 知多綿織物 戦前の最盛期の状況 | |
14 | 知多綿織物 知多岡田の織物工場従業員の勤務状況 |
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15 | 国島武右衛門の愛国縞 | |
Ⅲ.毛紡績・毛織物 | 1 | セル |
2 | モスリン~由来と用途~ | |
3 | 梳毛糸と紡毛糸 | |
4 | 尾西毛織物業の発展 | |
5 | 尾西地方の毛織物 | |
6 | 酒井理一郎~織物への飽くなき挑戦~ | |
7 | 「毛織物の父」片岡春吉 | |
8 | 尾西毛織業の発展に貢献~江口彌一郎~ | |
Ⅳ.実業教育と産業遺産 | 1 | 一宮市の鋸屋根工場群 |
2 | 工業高校紡織科の歴史1 | |
3 | 工業高校紡織科の歴史2 | |
4 | 三河ガラ紡績発祥の地 | |
5 | ガラ紡績の水車と工場 | |
6 | ガラ紡、ラオスで活躍 |
◆ 日 時:平成28年11月27日(日)午後1時~5時(受付開始 12時半)
◆ 会 場:名古屋都市センター(上記参照) 11階ホール
◆ 聴講料:無料
◆ 定 員:120名(先着順・定員を超えた場合、聴講をお断りする場合がござます。)
◆プログラム
第1部 講演会 午後1時~4時20分
基調講演「東海の紡織技術史とその遺産」 | 講師 石田 正治(会員) |
特別講演「片岡春吉と尾西毛織物史」 | 講師 浅井 厚視 (津島市立南小学校長) |
報告「棉から綿糸まで」(実演) | 講師 野村 千春(会員) |
報告「製糸のあけぼの-綿打ち・諏訪小倉織の姿をもとめて-」 | 講師 林 久美子(会員) |
報告「繊維産業の繁栄を偲ばせる産業遺産 一宮市の鋸屋根工場群」 | 講師 岩井 章真(会員) |
第2部 中部産業遺産研究会 公開定例研究会 午後4時20分~5時
報告「産業遺産の見方・調べ方:近世・近代の古文書の読み方」水野 信太郎(会員)