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THE CHUBU SOCIETY FOR THE INDUSTRIAL HERITAGE

2020年(第38回)シンポジウム「日本の技術史をみる眼」のお知らせ
終了しました   

2020.7.27更新

服部長七と人造石工法 〜産業近代化の基礎づくりを担った土木技術〜

 日本の近代土木工事では、鉄筋コンクリート工法が広く知られていますが、その普及の過渡期となる明治時代に、「長七たたき」とも呼ばれた人造石工法が一世を風靡しました。広島の宇品新田と築港、佐渡の大間港、四日市旧港の潮吹き防波堤、豊田市明治用水頭首工の横断堰堤など、全国の新田開発や築港などの土木工事で盛んに用いられました。中でも愛知県では、明治30年代初めにこの工法に県費補助が付いたことから、県内各地の干拓堤防や護岸や樋管に、また名古屋築港での突堤、護岸などに施工され、農業や物流など産業近代化の基礎作りに大きく貢献してきました。
  この産業近代化の面だけではありません。近年注目されている自然との調和という観点でも、人造石工法は自然にやさしい工法とも言われ、さらに100年経った今も現役機能している施設も各地に存在しています。やさしくかつ強固な造りを見せています。この工法を開発、施工したのが愛知県碧南市出身の服部長七です。令和元(2019)年は服部長七没後100年に当たります。環境にやさしい人造石工法を今一度見直し、忘れられかけている人造石工法と開発者服部長七の業績と人となりに今一度光を当てたいと思います。

主催:中部産業遺産研究会
後援:愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・碧南市教育委員会・産業遺産学会
   日本産業技術史学会・一般社団法人 日本機械学会・公益社団法人 土木学会中部支部
   一般社団法人 中部産業連盟・公益財団法人 中部圏社会経済研究所
   一般社団法人 中部経済連合会・公益社団法人 日本技術士会中部本部
   名古屋工業大学ごきそ技術士会


服 部 長 七(1840~1919)碧海郡棚尾村(現・碧南市)で誕生(岩津天満宮蔵)
(外部リンク 碧南市WEBサイト「C・S碧南データBOX」)


 シンポジウムのプログラムへ

  リーフレットのダウンロード       (27,801KB) リーフレットのダウンロード        (2,257KB)

◆日 時
:2020年(令和2)年7月19日(日)午後1時~5時

◆会 場碧南市立大浜公民館 ※クリックすると地図が開きます。

◆参加費( 講演報告資料集の代金を含む)  講演報告資料集の目次
       シンポジウム  一般 1,500 円
            ・中部産業遺産研究会員・後援団体関係者 1,000円
            ・学生で資料を必要としない場合は 無料(資料が必要な場合は 500円
                                          ※学生証をご提示ください。
    ・会場:大浜公民館二階ホール
       懇親会  5,000 円

  *シンポ参加費・懇親会費は、受付完了後、お振り込みをお願いします。(当日支払い可能)
  (「人造石づくり実演・体験会」の参加費をのぞく。)
  
  ※振込先【郵便振替】
      口座番号:00880-2-83831
      口座名称:シンポジウム「日本の技術史をみる眼」
       *個人での振込は申込者の名前でお願いします。


◆関連行事
「人造石工法 施工例見学会」 見学会申込者が定員に達しました
                シンポジウム当日 午前10時~11時30分(予定) 
要事前申し込み

                ・見学地:碧南市川口町・「前浜新田堤防護岸」
                        *最近、人造石工法での構築が確認された遺構です。 
                ・集合時間:午前10時
                ・集合場所:碧南市臨海公園駐車場のバス駐車枠
                        受付後、見学地までマイクロバスで移動します。
      ・参加費:無料

                *申し込みは先着順とし、定員になり次第、受付を終了します。
                *関連行事の参加希望の場合は、「人造石工法 施工例見学会」・「人造石づくり実演
                ・体験会」の一方のみをお申し込みください。


        

                「人造石づくり実演・体験会」見学会申込者が定員に達しました
                シンポジウム当日 午前10時~11時30分(予定)
要事前申し込み

                ・会場:大浜公民館一階研修室
                ・参加費:500円(材料資材実費)
※参加費は当日の集合時に徴収いたします。
                ・人造石づくりを当会会員が実演し、参加者の方にもご体験いただきます。
                    *体験でつくった人造石を型と一緒にお持ち帰りいただけます。
        (大きさ10cm×10cm×5cm程度が入る袋も当会が用意します。)
                ・服装などの注意点:消石灰・土・水を扱いますので、前掛けをご用意されるなど
                 汚れても良い服装でご参加ください。

                ・体験に必要な資材や用具(型枠・消石灰・土・水、ビニール手袋)は、主催者側で
                 用意します。
                *申し込みは先着順とし、定員になり次第、受付を終了します。
                *関連行事の参加希望の場合は、「人造石工法 施工例見学会」・「人造石づくり実演
                ・体験会」の一方のみをお申し込みください。

          


◆定 員
人造石工法 施工例見学会」:30名(当会募集枠) 
      「人造石づくり実演・体験会」24
      
シンポジウム:60名
       懇 親 会:30名
      
*先着順。定員になり次第締め切らせていただきます。

お申し込み
  以下の「お申し込み」より申し込みください。
                       (申し込みフォーム画面へ遷移します。)
                               お申し込み  
     
        ※申し込みは、郵送でも受け付けています。

          *郵送でのお申し込み先  〒470-0213 愛知県みよし市打越町九蔵釜93 加藤 真司 宛
           *申し込みハガキには、下記内容を記載(*は必須事項)してください。
                ①氏名・フリガナ 
                ②区分 一般・中部産業遺産研究会会員・後援団体関係者・学生 *
                ③所属(学生の場合は学校名)
                ④メールアドレスまたは電話番号 
                ⑤関連行事への参加  「人造石工法 施工例見学会」への参加、または、
                「人造石づくり実演・体験会への参加、または、関連行事への不参加 
                ⑥「懇親会」への参加・不参加 *
      ・なお「CPD行事参加票」の必要な方はその旨をご記載ください。

  *申込に記載の個人情報は、当シンポジウムの運営及び緊急の連絡のみに使用します。
*勤務先等で複数お申し込みの場合は、全員の参加者名をご記入ください。
*「CPD行事参加票」はCPD制度を実施している学協会に所属の方で、必要とされる方に配布するものです。


「日本の技術史をみる眼」についてのお問い合わせ先 メールでのお問い合わせ
  担当:シンポジウム「日本の技術史をみる眼」担当幹事
(八田 健一郎)
    kenhatta@hm4.aitai.ne.jp   
    ※直接メールをする際は、@を@に変えてください。   


◇会場へのアクセスなど
  碧南市立大浜公民館 愛知県碧南市中町1丁目53  

      
公共交通機関をご利用の場合
         ・名 鉄:三河線「碧南駅」下車、碧南駅前通りを西へ徒歩5分

      
お車をご利用の場合
             ・碧南市臨海公園駐車場(無料)に駐車してください。
           ・知多半島道路「半田IC」から、衣浦トンネル経由、約10km。
           ・国道23号「西中IC」から、約15km。


 ◆プログラム

  12:00  シンポジウム受付開始
  13:00  開会
  13:10〜
講 演「土木史分野から見た人造石研究への期待」
※2020.02.01 演題は「文化財の保存・活用への新しい動きと人造石遺産」から変更となりました。  
講師 北河 大次郎
(文化庁文化資源活用課文化財調査官、オンライン土木博物館「ドボ博」館長)
講 演「服部長七没後100年にあたり歴史的土木工法(人造石工法)に再び光を」 講師 天野 武弘
(会員、愛知大学中部地方産業研究所研究員)
   15:15〜    質疑応答・パネル討議 会場からの意見交換 「長七たたきの再発見」など
                  コーディネーター   天野 武弘
      パネリスト  大橋 公雄(会員)、北河 大次郎、
                           前浪 洋輝(株式会社LIXIL
LIXIL WATER TECHNOLOGY JAPAN主任研究員)
                           豆田 誠路(碧南市教育委員会文化財課担当係長(学芸員)
  16:50  閉会
  17:30~19:00  懇親会(事前申込者のみ) 会場:大正館(碧南駅前) 

これまでの「技術史をみる眼」                

第37回(2019年)日本の自動車120年と刈谷から歩んだ豊田喜一郎のクルマづくり
第36回(2018年)名古屋テレビ塔の新たな旅立ち-ランドマークとしてのこれまでとこれから-
第35回(2017年)ものづくりとデザイン-産業の近代化とデザインの歩み-
第34回(2016年)稼働遺産とその活用-新たな展開を求めて-

第33回(2015年)博物館における動態保存のあり方
第21回(2003年)~第32回(2014年)
第1回案内ちらし(1982年)
 前身団体の愛知技術教育研究会主催